はじめに
近年、北海道はデータセンターの設置、半導体メーカー・ラピダスの設立、北海道新幹線の延伸など、さまざまな好材料が相次いでいます。これにより、道内経済への波及効果が大いに期待されます。
参考資料:読売新聞オンライン「ラピダス効果で『熱気、想像以上』…企業進出、千歳や苫小牧、恵庭まで」
そこで、伸和ホールディングス(以下、伸和HD)は、昨年北証アンビシャス(グロース市場に相当)に上場した飲食事業の運営企業です。同社は店舗の大半を北海道内で展開しており、地域経済との関わりが深い企業といえます。
事業内容
同社は道内の養鶏場と提携し、「生つくね」や「塩ザンギ」を主力とする飲食店を運営するとともに、食品製造工場も展開しています。
全116店舗のうち、111店舗が北海道内に集中しており*、地域密着型の事業モデルを築いています。
*2025年6月17日 札幌証券取引所上場会社合同説明会in東京開催
出典:伸和HDホームページより
業績状況
コロナ禍以降、業績は堅調に推移しています。歓送迎会など宴会需要の回復や、一部商品の価格改定による売上単価の上昇に加え、インバウンド需要の取り込みも順調に進んでいます。一方、決算短信を見る限り、北海道経済に関する言及は見受けられませんでした。
出典:伸和HDホームページより
今後の見通し
以下の施策を軸に、今後も成長を継続する方針です。
- 北海道内におけるドミナント出店の加速(繁華街・ロードサイド)
- 東北・北関東エリアへの進出
- 冷凍食品事業の強化
ただし、具体的な売上高や営業利益の数値目標は公表されていません。
ファンダメンタル(2025年8月15日 Yahoo!ファイナンスより)
- 予想PER:11.07倍
- PBR:1.56倍
- 予想配当利回り:3.46%
- 自己資本比率:53.92%
BPS(1株当たり純資産)も堅調に推移しています。
出典:伸和HDホームページより
株主優待について
株主優待は非常に充実しており、同社店舗で利用できるお食事券またはオリジナル商品(いずれも1万円相当)のいずれかを選択できます。

株価推移と今後の注目点
株価は上場直後に急騰した後、現在は横ばい傾向にあります。決算等で動向
出典:Yahoo!ファイナンスより
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