名古屋銀行(0543)〜再開発と金利上昇が追い風、優待も魅力〜

バリュー株

はじめに

近年、名古屋駅を中心としたエリアは大規模な再開発が予定されています。背景にはリニア新幹線の開業やインバウンド需要の取り込みなどがありますが、この恩恵が期待されることから、名古屋銀行(0543)に投資妙味があるかを考察しました。

出典:名古屋駅地区再開発計画の事業化決定について


業務内容(四季報より)

愛知県内3行中で首位を占め、第二地銀のリーダー格の存在です。
貸出金の残高・利回りともに伸長し、有価証券利息配当金や日銀預け金利息も増加しています。法人向け役務収益も堅調で与信費用の増加や株式売却益の減少があっても連続して経常増益を達成しています。

また、2027年度の純利益目標は150億円から200億円へ、ROE目標は5%超から6%超へと引き上げられています。


業績状況

預金利益を主軸とし、近年は市場運用利益も成長しています。また、政策保有株の売却などにより、資本効率の見直しも進んでいます。

出典:【2025年3月期決算】Information Meeting

引き続き、預金残高の増加が見込まれることから、金利収入の増加も期待されます。

出典:【2025年3月期決算】Information Meeting


今後の見通し

当初策定した「財務」の中間目標達成にめどが立ったことから、連結ベースでの当期純利益およびROEの目標を上方修正しました。当期純利益は見直し前目標比で50億円増の200億円、ROEは同1.0ポイント増の6%超としています。


ファンダメンタル(2025年8月8日 楽天証券より)

  • 予想PER:10.24倍
  • PBR:0.54倍
  • 予想配当利回り:2.94%
  • 自己資本比率:4.79%

配当性向は30%を基本としており、近年は増配を継続しています。

出典:IRbank

また、他銀行と比較すると、ROE・PBRともにやや平均を上回っていたといえます。

出典:【2025年3月期決算】Information Meeting


株主優待について

100株以上の保有でカタログギフトが頂けます。100株以上500株未満でもお米などがもらえるのは魅力的です。

出典:名古屋銀行HP


注意点としては、2025年10月1日を基準日とする株式分割が予定されています。これ以降は1年の継続保有期間が必要になりますが、2026年3月31日基準の株主優待については、分割時点で100株以上を保有していれば対象となるようです。

優待目当ての場合は、このタイミングまでに購入を検討したいところです。

株価推移と今後の注目点

株価は約10年ぶりの高値圏に位置しています。今後の金利上昇や名古屋圏の発展が追い風となる可能性があり、堅調な成長シナリオが期待されます。

出典:Yahoo!ファイナンスより


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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