若者・インバウンド─銘柄発掘のための東京散策①[銀座~渋谷~原宿]

実績報告

はじめに

久しぶりに仕事で都内に行く用事がありました。そこで、新たな投資機会を発見するために、インバウンド観光客にも人気のあるエリアを散策し、現在のトレンドを自分なりに確認することにしました。


訪問日時・場所
日時:2025年7月4日(土)
地域:銀座、表参道~原宿、渋谷

今回は、yutori(5892)、TOKYO BASE(3415)、ASICS(7396)を主に紹介いたします。

また、資生堂(4911)、ヤーマン(6630)、II COMBINED社(韓国 非上場)についても少し言及しました。


yutori(5892)

yutoriは現在保有中の若者向けアパレル小売り会社です。しかし、私のような既婚33歳男性にとって、10代〜20代前半向けのファッションについては理解しきれていない部分も多くあることから、現地で主要ブランドの状況を確認してみました。

9090
主力ブランドである9090について、原宿店・新宿ルミネ店ともに賑わっており、特に原宿店には女性の行列が20人ほど見受けられました。

9090 girlのスタイルであるギャル風(?)ファッションは、近年勢いを増していると感じます。しばらくはこのトレンドが継続するのではないかという印象を受けました。

出典:PR TIMES より yutori『9090』の新レディースライン『9090 girl』をローンチ大人気モデル”ぴょな”と”せいせい”を起用

その他ブランドの様子
ルミネエスト新宿内の「HTH」や「Younger Song」にはそこそこお客が入っていましたが、「codegraphy」や、原宿に出店した「MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD(マリテ+フランソワ・ジルボー)」には、やや人が少ない印象を受けました。同ブランドは2025年4月にオープンしたばかりですが、現状の来店状況にはやや不安を覚えました。

出典:WWD「yutoriが『マリテ+フランソワ・ジルボー』初の旗艦店を原宿にオープン」


TOKYO BASE(3415)

TOKYO BASEは日本ブランドのセレクトショップである「STUDIOUS」や日本製で原価率の高い自社オリジナルブランドである「Public Tokyo」や「UNITED TOKYO」などを手掛けています。

「STUDIOUS」はルミネエスト新宿や渋谷パルコなどのテナントに出店しており、一定数入店している印象でした。原宿にはSTUDIOUS本店をはじめ、系列店が集中していますが、昼頃の時点ではそれほど混雑していませんでした。

「UNITED TOKYO」では、アジア圏からのインバウンド客がショッパーを持って店を出てくる姿が見られました。価格帯が比較的抑えられていることから、インバウンド層にも受け入れられている印象です。


ASICS(7396)

ASICSの主力ブランドであるオニツカタイガーが近年インバウンドで好調であることは、ニュースから把握していましたが、想像以上の人気ぶりでした。

出典: WWD JAPANの特集「『オニツカ』『オン』『ホカ』、人気スニーカーブランドの驚異のインバウンド比率に迫る

表参道・原宿の店舗でも20人ほどが並んでおり、かなりの人気を感じましたが、銀座店ではざっと50人を超える行列が、3~4店舗分ほどの横幅にわたって並んでいたのが印象的でした。欧米系の来訪者が目立っていました。

*写真のさらに倍近く、並んでいました。


その他の観察

渋谷パルコの近くでは、韓国発のコスメブランド「TAMBURINS(タンバリンズ)」にも行列ができていました。同ブランドは、サングラスで有名な「GENTLE MONSTER」などを展開するIICOMBINED社によるものです。

BLACKPINKなどをアンバサダーに起用しており、若年層女性を中心に高い支持を集めているようです。

また、同社はGoogleとAIスマートグラスの開発で提携しており、Googleが1億ドル規模で出資したことも報じられています。

出典: fashionsnap.com グーグルが約1億ドルをかけて「ジェントルモンスター」の株式取得 海外報道


ちなみに、やや人の入りが少ないと感じた店舗としては、美容家電メーカーYAMAN(ヤーマン)の旗艦店「YA-MAN the store GINZA」や、資生堂の直営店「SHISEIDO THE STORE」などが挙げられます。

資生堂はかつて、中国向けインバウンドで高い人気を集めていましたが、近年では自国発のコスメブランドが人気なことからも厳しい環境に置かれていると感じました。

出典: WWD JAPAN 中国コスメ、なぜここまで人気? 世界に拡大するCビューティの現状 – WWDJAPAN

後半では以下の銘柄について取り上げる予定です。

  • Japan Eyewear Holdings(5889)
  • ON(On Holdings)
  • POP MART(HKG:09992)

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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