最近、周囲で金子眼鏡を愛用している方が増えてきたと感じます。今回は、その金子眼鏡を展開する Japan Eyewear Holdings(5889) に投資妙味があるかを考察してみました。
事業内容
福井・鯖江を拠点とする高級眼鏡ブランド「金子眼鏡」と「フォーナインズ」を展開しています。海外での人気が高く、単価の引き上げに加えて、インバウンド需要も引き続き旺盛です。
デザイン、製造・加工、販売までを自社で一貫して手掛けているのが特徴です。

業績状況
前年同期比では増収増益が継続しており、好調な業績が確認できます。
インバウンド向けの売上が収益に大きく寄与しており、日本製の高品質なプロダクトがインバウンド商材として非常に魅力的に映ります。
また、同様の動きとして、セイコーホールディングス(8050) においても、「グランドセイコー」など高級腕時計の販売が近年好調に推移しています。


今後の見通し
来期も国内外での新規出店や価格改定を通じて、売上の増加が見込まれています。
- 調整後当期利益:
2025年1月期実績:35億円
→ 2026年1月期予想:40.62億円(前年比116.0%)
また、中長期の計画では、2030年1月期までに営業利益100億円を目指しているとのことです。

ファンダメンタルズ(2025年4月3日時点/楽天証券より)
- PER:13.19倍/PBR:3.22倍/配当利回り:3.01%/自己資本比率:42.29%
配当性向は40%を目安にしており、増配にも積極的な姿勢が見られます。成長性を加味すると、現在の配当利回りは悪くない水準かもしれません。
さらに、来期も増配が予定されており、**2026年1月期の配当利回りは約3.83%**となる見込みです。
(84円[26年計画] ÷ 2,195円[4月3日終値]= 3.83%)

株主優待(2025年4月4日時点)
現在、株主優待制度は導入されていません。
一方で、ふるさと納税の返礼品として、金子眼鏡の優待券が提供されているようです。
金子眼鏡の商品をお得に購入したい、もしくは企業を応援したいという方は、ふるさと納税の活用も一つの手かもしれません。
自治体との連携が進んでいる点も好感が持てます。

株価動向
2024年の高値からは調整局面が続いています。2025年1月期(3月13日)の決算を契機に株価は大きく反発しましたが、現在(2025年4月4日)は市場全体の下落に巻き込まれている印象です。
成長性に加えて配当利回りも比較的高いため、相場全体が調整局面にあるタイミングでの投資を検討する価値はあると考えています。

雑記
日本を代表するブランド「イッセイミヤケ」のアイウェアも、実は金子眼鏡製とのこと。
今後もブランド力を高めるようなコラボレーションや新たな取り組みに期待が持てます。


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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