急成長のアパレル企業 yutori(5892)の株価はどこまで伸びるのか──指標面と競合比較による考察

グロース株

これまでのポートフォリオ紹介でも触れていますが、私はグロースアパレル企業である yutori(5892) の株式を保有しています。

先日の第1四半期決算発表後にはストップ高となり、足元ではやや調整を見せているものの、50%を超える含み益を得られています。

出典:YahooFinanceより

しかし、株価が急激に上昇していることから、今後どの水準まで保有を続けるかについては悩ましい局面にあると感じています。

そこで今回は、現在の指標面を競合と比較しながら、私なりに目標株価を考察してみました。

出典:2026年3月期第1四半期 決算説明資料


対象企業一覧

アダストリア
「グローバルワーク」「ニコアンド」などを展開する大手アパレル企業。カジュアル衣料に強み。主なターゲット:20~40代の男女、ファミリー層や日常カジュアル志向層。

オンワード
「23区」「組曲」など百貨店ブランドを展開する老舗。海外展開やEC強化にも注力。
主なターゲット:30~50代女性、キャリア層や上質志向層。

TSIホールディングス(TSIHD)
「ナノ・ユニバース」「マーガレット・ハウエル」など多彩なブランドを保有。
主なターゲット:20~40代男女、都会的でトレンド志向層。

ユナイテッドアローズ
大手セレクトショップ。上質なライフスタイル提案に強み。
主なターゲット:20代後半~40代男女、都市部のハイセンス層やビジネスパーソン。

ハニーズホールディングス(ハニーズHD)
低価格帯の女性向けカジュアルを展開。郊外ショッピングモールに強み。
主なターゲット:10~20代女性、学生や若年層中心。

三陽商会
「バーバリー」で知られる老舗アパレル。現在は自社ブランド強化を進める。
主なターゲット:30~60代男女、上質志向・百貨店利用層。

ダイドーリミテッド
「ブルックス・ブラザース」「ニューヨーカー」など高級紳士服を展開。
主なターゲット:40~60代男性、フォーマル・ビジネスウェア志向層。

バロックジャパンリミテッド
「マウジー」「スライ」など若者向けブランドを展開。中国市場にも注力。
主なターゲット:10~30代女性、モード系・渋谷系ファッション志向層。


指標面での比較

*みんかぶ 2025年8月19日時点のデータより作成

同社はPERの観点からは50倍を大きく上回って推移しており、同業他社と比べても明らかに高水準であることが確認できます。


一方で、時価総額に着目すると、バロックジャパン(3548)やダイドーリミテッド(3205)よりも低い水準にとどまっています。定性的ですが、両社が展開するブランドの勢いを考慮すると、yutoriには少なくとも同等以上の時価総額が妥当ではないかと考えられます。

今後の成長持続に向けては、Z世代向けの国内アパレル市場だけでは規模拡大には限界があるため、「minum」をはじめとするコスメ分野や海外事業の拡大がカギを握るとされています。

参考:PR TIMES「yutori、『9090』を台湾に初出店」

さらに上位の時価総額帯を見渡すと、ユナイテッドアローズ(7606)のように幅広い層へコンサバなアイテムを総花的に展開している企業と比較すると、yutoriは現時点で時価総額500億円を超える事業規模拡大は描きにくいと個人的には感じています。


ただし、三陽商会(8011)はバーバリーのライセンス契約終了後に苦戦を強いられながらも、時価総額400億円程度を維持しており、yutoriもこの水準に到達する可能性は十分にあると考えています。


時価総額と目安株価

  • 時価総額300億円:目安株価 6,393円
  • 時価総額400億円:目安株価 8,525円
  • 時価総額500億円:目安株価 10,656円

短期的には時価総額300億円を達成する可能性は高いと見ています。先ほどの競合他社の市場評価を加味すると、個人的には、現時点では 時価総額400億円(株価8,525円前後) がある程度妥当な評価ではないかと考えており、当面はこの水準を目標株価として保有を続ける方針です。

引き続き、同社の成長戦略の進展を注視していきたいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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