近年、米国事業が好調なラウンドワンの投資妙味について考察しました。
事業内容
ラウンドワンは、創業事業であるボウリング場をはじめとして、ゲームセンター、カラオケ、フードコートなど、複数のアミューズメントを一度に楽しめる複合型施設を展開しています。現在では日本国内のみならず、米国においても高い人気を誇っています。
ラウンドワンが米国に進出する以前、アメリカの地方都市では、未成年が健全かつ手頃な価格で遊べる場所が非常に限られていました。また、コロナ禍の影響により、郊外の大型ショッピングセンターでは空きテナントが急増するという課題も浮上していました。
こうした状況の中で、ラウンドワンは複合型アミューズメント施設として進出し、若年層からの支持を得るとともに、空きテナント問題の解決策としても評価され、現在では全米各地へ急速に拡大しています。
※情報出典:ROUND1 USA公式サイト
業績状況
ラウンドワンは、日本・米国・中国においてアミューズメント施設を展開しています。
2024年7月時点における店舗数は、日本国内で100店舗、米国で52店舗となっており、近年は海外売上比率が着実に増加しています。

今後の見通し
米国市場においては、引き続き高い注目を集めていることから、今後も米国事業が成長を続ける可能性は十分にあると考えられます。また、ラウンドワンのような複合型アミューズメント施設は、施設運営や設備投資に一定のスケールとノウハウを要するため、参入障壁が高い点も魅力の一つです。

現在、株価は過去の最高値からおよそ30%程度下落しています。これは、ここ数年間の急激な株価上昇の反動に加え、トランプ政権時代の関税政策などによる景気後退懸念が影響していると推察されます。

米国の景気後退が業績に与える影響については、今後の決算内容などを注視したいところです。ただし、海外旅行やクルーズといった高額な娯楽とは異なり、ラウンドワンのような比較的手頃なアミューズメント施設は、不況時においても需要が堅調である可能性があります。そう考えると、現在の株価水準には投資妙味があるかもしれません。
ファンダメンタルズ(2025年4月4日時点/楽天証券より)
- PER:14.73倍/PBR:3.27倍/配当利回り:1.40%/自己資本比率:37.89%
自己資本比率がやや低めである点は一つの懸念材料として挙げられます。
株主優待について
保有株数に応じて、500円相当の割引券や、レッスンの優待券などが進呈されます。アミューズメント施設を実際に利用される方にとっては、嬉しい特典といえるでしょう。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
コメント