PBR1倍割れの不動産株にアクティビスト参入、割安局面で再評価の兆し?

バリュー株

現在の不動産株の状況

ここ数年、不動産株は日経平均に対してアンダーパフォームしてきましたが、これは主に、金利上昇による利払い負担の増加による不動産市況の悪化が懸念されてきたためとされています。
しかし、自民党総裁に就任する見込みの高市氏が利上げに慎重な姿勢を示していることから、相対的に不動産株にとって追い風となる可能性があります。

出典:三菱地所

また、不動産価値を加味した実質PBRで見ても、依然として1倍を大幅に下回っており、住友不動産などではアクティビストの参戦も見られる状況です。

*2025年10月9日時点のデータ

参考資料
・日経平均「不動産株、大手3社に上値余地」
・楽天証券(2025年10月8日時点)より引用
・実質PBR:2025年10月1日時点(楽天証券トクシルより引用)

現在の株価チャート

株価チャートを確認すると、主要な不動産3社はいずれも類似した値動きを示しており、2024年前半に形成した高値圏をブレイクアウトしつつあります。

三菱地所(8802)

出典:Yahoo!ファイナンス

三井不動産(8801)

出典:Yahoo!ファイナンス

住友不動産(8830)

出典:Yahoo!ファイナンス

不動産ETFの選択肢について

日本の不動産株ETFならばNEXT FUNDS不動産(1633)があります。 さきほどの大手3社で純資産比率の半分以上を占めています。

少額から分散投資ができるメリットはありつつも、2025年10月10日現在、利回りが2.47%に対し、信託報酬が0.352%であり、実質利回りが下がってしまいます。また、優待が魅力的な三井不動産(8801)やヒューリック(3003)などの株主恩恵を受けることができないことから個人的には大手3社を検討したいと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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