マキヤ(9880)~静岡県を地盤に業務スーパーFCが好調~

バリュー株

私は静岡県出身ですが、最近マキヤグループの店舗が周囲に増えてきたと感じています。今回はマキヤ(9880)に投資妙味があるか考察しました。

■ 事業内容

マキヤは静岡県を地盤に、総合ディスカウントストア「エスポット」などを展開している企業です。食品関連事業の強化を図っており、業務スーパーのフランチャイズも好調に推移しています。さらに「ダイソー」の導入を進めるなど、多角的な小売戦略を展開しています。
地域密着型の戦略をとっており、全国チェーンを除けば、単独出店型の店舗としては静岡県内でトップクラスのシェアを誇っています。


■ 業績状況

営業キャッシュフローは近年急速に増加している一方で、EPS(1株あたり利益)は横ばい傾向が続いています。この乖離は、店舗改装費用や販管費の増加による影響が考えられますが、やや物足りなさを感じる点ではあります。


■ 今後の見通し

同社は中期経営計画において、2027年までに売上高1,000億円の達成を目標としています(2024年度は約850億円)。「ダイソー」事業の拡充にも言及していますが、具体的な出店戦略や地域展開の詳細は確認できませんでした。

引き続き、IR情報を注視していく必要があると考えます。


■ ファンダメンタルズ(2025年4月21日・楽天証券より)

  • PER(株価収益率):6.94倍 / PBR(株価純資産倍率):0.52倍 / 配当利回り:1.98%
  • 自己資本比率:50.85% / PSR(株価売上高倍率):0.13倍

特にPSRが0.13倍と極めて低水準で放置されており、市場からの評価が十分に織り込まれていない可能性があります。短期的な株価上昇は期待しにくいものの、見直し買いが入るタイミングには注目すべきでしょう。

また、配当金については近年増配傾向が続いており、BPS(1株あたり純資産)も着実に積み上がっています。今後、累進配当のような政策が導入されれば、株価の上昇要因となる可能性があります。


■ リスク要因

マキヤは静岡県や山梨県を中心とした東海地方に多くの店舗を構えています。そのため、将来的に東海地震など大規模な自然災害が発生した場合、事業継続に大きな影響を受けるリスクがあります。


■ 株主優待

「エスポット」「ポテト」「マミー」、および静岡県・山梨県内の業務スーパー全店舗において、1,000円(税込)購入ごとに100円の割引が受けられる株主優待券が、年2回(3月・9月)贈呈されます。
また、近隣に店舗がない株主には、代替としてカタログギフトとの交換も可能となっています。


ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。

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