ミライト・ワン(1417)~通信インフラから脱炭素まで手がける総合エンジ企業、IWON期待も~

バリュー株

前回、6G関連銘柄を整理した際に注目したIWON関連銘柄のひとつが、ミライト・ワン(1417)です。業績には回復の兆しが見え始めており、ファンダメンタル面では依然として割安圏にあることから、投資妙味があるか考察しました。

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事業内容

ミライト・ワンは、通信インフラを中心に、幅広い分野で社会インフラを支える総合エンジニアリング企業です。通信工事の大手であり、NTTグループ向けの案件を主力としています。2022年には大手ゼネコンである西武建設を買収し、非通信領域の強化を図っています。

主な事業は以下の通りです:

  • 通信インフラ(光ファイバー、5G基地局)
  • 企業向けICTソリューション(DX支援、システム導入)
  • 再生可能エネルギー関連(太陽光発電、EV充電インフラ)
  • ソフトウェア開発および海外通信インフラ展開

*2025年3月19日「個人投資家向けオンライン会社説明会」より

2024年3月期の売上構成比を見ると、通信インフラが約38%、非通信事業が約62%を占めており、通信からグリーンエネルギー分野まで多角的な展開を進めていることが分かります。


業績状況

売上高は順調に拡大を続けている一方で、利益面では2022年をピークに減益傾向が見られましたその背景には、通信基地局向けの在庫調整、M&Aに伴う投資費用の増加、半導体不足の影響、ならびに一部不採算事業の影響が挙げられます。

ミライト・ワン、2023年度中間決算は101億円減益 – 通期業績予想は変更せず | TECH+(テックプラス)

*2025年3月19日「個人投資家向けオンライン会社説明会」より

ただし、2025年3月期(FY2025)の業績予想では、営業利益が前年比+51%の270億円と、大幅な回復が見込まれています。


今後の見通し

中期経営計画(FY2026まで)では、売上高の拡大に加え、非通信事業の比率を高める方針が示されています。特に、IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)分野への取り組みに力を入れており、新たな事業創出を加速すべく、「アライアンスビジネス推進部」を新設しています。

ミライト・ワン、IOWNで新組織新事業創出を加速 | 電波新聞デジタル

*2025年3月19日「個人投資家向けオンライン会社説明会」より

なお、株価はトランプ政権下の関税政策などの影響で一時下落したものの、すでに回復傾向にあり、長期的には堅調な推移を見せています。

*Yahoo Financeより


ファンダメンタル(2025年5月2日時点:楽天証券より)

  • PER:16.77倍 / PBR:0.82倍 / 配当利回り:2.91% / 自己資本比率:48.46%

過去のPBR推移を見ると、概ね0.6〜1.2倍の範囲で推移していることから、今後の株価調整局面にて、安全域を確保しながらのエントリーを検討したいと考えます。

*2025年3月19日「個人投資家向けオンライン会社説明会」より

配当面でも、近年は毎期増配傾向にあります。ただし、FY2024における配当性向は約50%とやや高水準であるため、注意が必要です。来期以降の増益に伴い、配当性向の低下とさらなる安定配当が期待されます。

*2025年3月19日「個人投資家向けオンライン会社説明会」より


株主還元

1年以上継続保有している株主を対象に、保有株数および保有期間に応じてクオカードが進呈されます。また、抽選で自社ブランドのお米が贈呈される特典もあり、近年の米価を考慮すると嬉しい優待内容となります。

*2025年3月19日「個人投資家向けオンライン会社説明会」より


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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