【金融資産別】20〜30代の資産形成実践録とロードマップ
──資産額に応じた戦略と思考法を整理する──
資産形成をどのように進めていくべきか、これは収入や家族構成、年齢、リスク許容度によって最適解が異なります。
今回は、同年代の20〜30代の方を想定し、金融資産のステージごとに私なりの考えを整理しました。
私は現在33歳で、金融資産はおおよそ3,000万円ですので、これまでの過程・工夫は私自身の実体験をベースにしています。それ以降のフェーズについては、私もまだ道半ばですが、以下の書籍を参考にしながら、自分なりの展望も含めています。
ご自身の状況に照らし合わせ、参考になれば幸いです。
参考書籍:
- 『経済的自由をこの手に!米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術』/たぱぞう
- 『貯金40万円が株式投資で4億円 元手を1000倍に増やしたボクの投資術』/かぶ1000
金融資産:100万円〜500万円
まずは「貯める力」と仕組みを整えるフェーズ
資産形成の第一歩は、無理なく継続できる貯蓄と投資の「仕組み」をつくることです。
NISA口座を活用し、少額でも積立投資を始めることが重要です。
貯蓄に関しては、住居費・通信費・保険といった固定費は、一度見直すだけでも効果が大きく表れます。
私自身、結婚後は賃貸(6〜7万円)から社宅(2万円)に住み替え、住居費を大きく削減しました。最初は抵抗がありましたが、すぐに慣れました。結婚相手の金融リテラシーや消費行動はかなり重要です。新築のマイホームや豪華な挙式など、なかなかすべてをかなえることができる人は多くありません。
また、なんとなく参加する飲み会などは一度立ち止まって考えることも大切です。ただし、過度な節約はストレスにつながります。
金融資産:500万円〜1,000万円
「投資体質」を身につけるフェーズ
この段階になると、資産が自分の力で増え始めている実感が持てるようになります。
生活防衛資金(生活費の半年〜1年分)を確保しつつ、リスク資産の比率を少しずつ高めていきましょう。
個別株やETF、テーマ投資などに興味がある方は、少額から試してみるのも良いと思います。
ただし、相応の労力が必要であり、指数を超える成果が得られるとは限らないため、好きな人で、かつ適性がある人のみチャレンジすれば良いと思います。
同僚の例を見ると、自分の専門分野や得意な業界で勝負していたり、決算分析や定量的な評価に強い人は成果を上げていました。一方で、流行に乗ってバイオ株や量子コンピューター、アルトコインなどに手を出した人は苦戦している傾向が見られました。
かぶ1000氏の著書でも、「数年取り組んでも指数に勝てないなら、それは向いていない可能性が高い」として、インデックス投資に一本化する選択も勧めています。
また、このフェーズでは副業も視野に入ってきますが、継続的に取り組むには時間的・体力的な負荷が大きいのも事実です。プログラマーが副業でも案件を受注するように、本業とのシナジーがあればうまくいきやすいでしょう。私は、20〜30代前半であれば、まずは本業の強化が優先と考えています。
金融資産:1,000万円〜3,000万円
「攻め方」を見極めるフェーズ
このステージでは、複利の効果により資産形成のスピードが加速してきます。
また、資産の土台ができたことで、リスクをとる余地も生まれます。転職や副業の準備を始めるタイミングとしても適しています。
現在の私自身は、本業・副業・株式投資の3つの軸で、どこにリソースを集中すべきかを模索中です。
- 本業強化: 比較的給与水準の高い半導体業界に転職
- 副業開拓: 中古戸建てを対象とした不動産投資に向け準備中
- 株式運用: インデックスを中核に、国内小型株・海外大型株の個別銘柄を選定
株式投資で大きな成果を上げられるのであればそれも良いのですが、本業や副業を強化し「種銭」を増やすことで、10倍株に頼らずとも、1.5〜2倍を狙う中リスクの投資で十分に成果を上げられると考えています。
金融資産:3,000万円〜1億円
「選択肢」を手に入れるフェーズ
金融資産が3,000万円を超えると、「働かなくても当面は生活できる」という安心感が生まれます。
また、仮に年利10%で運用できれば、13年で3,000万円から1億円に到達します。給与や副収入も加味すれば、10年以内に現実的な目標となり得ます。ここまでいくと、より自分の望む生活スタイルが手に入りやすくなります。
私が暮らす地方都市では、家族構成にもよりますが、1億円あればセミリタイアは十分に視野に入ってきます。独身であれば5,000万円前後からでも可能性があります。
私自身は、欲しいものや行きたい場所も沢山あるため、完全なリタイアは現在望んではいませんが、「働き方」や「時間の使い方」の自由度を高めたいと考えています。組織に縛られずに生きることができるようになるのは、資産形成の大きな成果の一つです。
また、資産が増えるほど変動リスクも大きくなるため、ポートフォリオの見直しも必要です。インデックスや高配当などの比較的リスクが高い株式でも、数百万単位のリターンが期待できるようになります。
私はハードアセットにも関心があり、まずは不動産で1棟目の物件取得に向け、まずは学びを進めている段階です。副業を進めることで、本業への依存度をさらに減らすこともできると考えています。
まとめ:資産形成は「選択肢を増やす旅」
私は現在33歳で、金融資産は約3,000万円です。やや高めの目標ではありますが、40代のうちに1億円を達成し、「会社を続けるか、辞めるかを自分で選べる状態」にしたいと考えています。
資産形成の本質は、「選択肢を持つこと」。
つまり、自分の人生を自分でデザインできる自由を手に入れることだと考えています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント