はじめに(四季報より)
テンアライド(8207)は、首都圏を中心に『天狗』ブランドで居酒屋および和食レストランを直営展開しています。現在は、立ち飲み業態の『神田屋』の育成にも注力しています。
出典:テンアライド(8207)公式HPより
食材費の高止まりや人件費の上昇といったコスト要因もあり、今期も無配を継続する見込みです。
また、同社では外国人スタッフの多くを占めるベトナム出身者の強みを活かし、将来的にベトナムへの出店を検討しています。経営体制については、世代交代を進める中で、2025年6月に創業家一族の飯田健太専務が新社長に就任しました。
出典:テンアライド(8207)公式HPより
事業内容
近年では、従来の和食業態に加えて、居酒屋業態の比率が高まっています。
出典:2025年3月期(第56期)決算補足説明資料より
出店傾向をみても、総店舗数に大きな変化はないものの、『てんぐ大ホール』や『神田屋』などの居酒屋業態が増加傾向にあることが読み取れます。

業績状況
新型コロナウイルスの影響を受け、業績は一時的に大幅な減収減益となりましたが、2025年3月期には黒字へと転換しています。今後、業績がどの程度回復・拡大していくかが注目されます。
出典:IRbankより
ファンダメンタル(2025年7月11日現在、楽天証券より)
- 予想PER:72.12倍
- PBR:28.15倍
- 予想配当利回り:–(無配)
- 自己資本比率:38.31%
黒字転換直後ということもあり、PERは非常に高水準にあります。また、引き続き無配が継続されています。今後の収益拡大や配当政策の転換があるか、慎重に見守る必要があります。
また、BPSも近年は横ばい傾向が続いています。
出典:IRbankより
株主優待について
保有株数および保有期間に応じて、自社グループ店舗で利用可能な優待券が贈呈されます。約3万円と少額から優待が受けられる点は大きな魅力です。ただし、対象店舗は都市部近郊に多く、実際に使用可能な店舗が身近にあるかを事前に確認することをおすすめします。

また、近年ではフリマサイトなどで偽造優待券が出回っていると注意喚起されていることから、注意が必要です。
株価推移と今後の注目点
株価は長期的に下落傾向が続いており、チャート上ではすでに大きく値を下げています。今後は業績の回復および経営戦略の進捗に伴い、株価が反転する可能性があるか注目したいところです。
出典:Yahoo!ファイナンスより
10年チャート
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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