jig.jp(5244)〜ライブ配信市場で存在感、「ふわっち」の収益構造と将来性〜

グロース株

はじめに

近年、ライブ配信アプリ市場は成長を続けていますが、その中でも『ふわっち』の広告を目にする機会が増えてきました。


ライブ配信サービスは、配信中に傷害事件などが発生するなど、賛否両論がある分野ですが、本記事では同サービスを運営する jig.jp(5244) に投資妙味があるかどうかを考察します。

出典:2025年3月期 決算説明資料


事業内容

同社はライブ配信アプリ『ふわっち』を運営しています。配信者の多くはアマチュアであり、視聴者によるアイテム課金が主な収益源です。主力のライブ配信アプリでは、定期的なイベント開催が奏功し、課金収入は着実に増加しています。また、バーチャル配信分野の拡大にも取り組んでいます。

特徴として、比較的年齢層が高いユーザーが多く、一人当たりの課金額が高い傾向があり、他サービスと比較して収益性の高い構造といえます。この強みを活かし、他社との差別化を図っています。

出典: 2025年3月期 決算説明資料


業績状況

サービス人口を示すUU数(Unique User)、課金額を示すARPPU(Average Revenue Per Paid User)は、いずれも安定的に推移しています。ただ、UU数は近年やや横ばい傾向も見られ、広告展開などを通じて増加を目指しています。

出典:2025年3月期 決算説明資料


今後の見通し

売上高は四半期ベースで見ても概ね右肩上がりです。一方、営業利益は人件費や広告費の増加が影響し、足踏み状態にあります。今後、利益成長が再加速できるかが注目されます。

出典:2025年3月期 決算説明資料


ファンダメンタル(2025年8月8日 楽天証券より)

  • 予想PER:8.96倍
  • PBR:5.53倍
  • 予想配当利回り:1.12%
  • 自己資本比率:60.02%

同社は総還元性向30%以上(うち配当性向10%以上)を掲げており、売上成長に伴う増配も期待できます。成長が継続する前提に立てば、PER10倍未満は比較的魅力的な水準といえるでしょう。


株主優待について

2025年8月現在、株主優待は実施していません。


株価推移と今後の注目点

株価は上場以降、軟調な推移が続いています。ただし、PER水準を踏まえると、現在は底値圏に位置している可能性もあります。

出典:Yahoo!ファイナンス


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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