アマダ(6113)〜大型M&Aで半導体装置産業に進出〜

はじめに

アマダは板金加工機械で国内シェア首位を誇りますが、近年は業績が横ばい傾向にありました。
そうした中、半導体パッケージ基板の加工に用いられるレーザー加工機を主力とするビアメカニクスを買収したことで、半導体産業への本格的な進出が期待されています。

参考資料: 日本経済新聞 アマダ、過去最大M&Aで狙うROE10% バランスシート改革カギ

事業内容

同社は金属加工機械の総合メーカーとして世界首位級の地位を有しており、特に板金加工機では国内で圧倒的なシェアを誇ります。
金属加工機については受注残が豊富にあるものの、顧客の都合により期初の消化が遅れる局面も見られました。一方、新規受注は北米のデータセンター関連で大型案件が成立するなど、堅調に推移しています。

業績状況

売上高・EPSは近年横ばい傾向が続いています。

一方で、BPS(一株当たり純資産)は積み上がっており、その余力を活用してM&Aなど成長投資へ振り向けています。

今後の見通し

openworkに掲載された社員の口コミを見ても、同社がニッチ分野で高い技術力を有していることがうかがえます。技術力の次の成長産業に生かすことができるかが注目ポイントだと考えています。
2030年度を目標とする中長期経営計画では、売上高5,000億円、ROE10%以上を掲げており、特にレーザー溶接分野で大幅な成長を見込んでいます。

ファンダメンタル(2025年9月26日 楽天証券より)

  • PER:18.76倍
  • PBR:1.15倍
  • 予想配当利回り:3.35%
  • 自己資本比率:79.89%

同社は連結配当性向50%を目安としており、DOE(株主資本配当率)3〜4%の範囲内で配当額を決定しています。

株主優待について

2025年10月現在、株主優待は設定されていません。

株価推移と今後の注目点

株価はトランプ関税ショックで一時的に調整したものの、その後は大きく反発し、右肩上がりの推移を見せています。今後は半導体関連需要の取り込みやレーザー分野での成長が株価にどう反映されるかが注目されます。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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