Genki Global Dining Concepts(9828)〜回転寿司で世界No.1店舗数、国内外で業績好調の成長株〜

グロース株

はじめに

2025年6月4日付の日経新聞にて、回転寿司チェーン「魚べい」「元気寿司」などを展開するGenki Global Dining Concepts(9828)が、国内外で高成長を遂げている外食企業として紹介されていました。

同社は海外店舗数において他の回転寿司チェーンよりも先行しています。

※各社IR資料を基に作成(2025年5月時点)

インバウンド需要が高まるなか、「日本の味を自国でも楽しめる」として海外での評判も高まっていることから、同社の投資妙味について考察しました。

※2025年3月期 決算説明会資料より


事業内容

同社は、回転寿司チェーン「魚べい」「元気寿司」をはじめ、鰻料理専門店「うな窯」や高級寿司ブランド「千両」なども展開しています。

FY2025時点では計431店舗を展開しています、FY2026(2026年3月期)には、全世界で34店舗の増加が予定されています。

特に「魚べい」は好調に推移しており、
PR TIMESによると「魚べい」は「2023年 女性が選ぶ回転寿司チェーン」において、価格満足度・リピート率の両部門でNo.1を受賞するなど、高い評価を得ています。


業績状況(2025年3月期)

近年は一時的な赤字から脱却し、好調な業績を記録しています。2025年3月期(FY2025)では、繰延税金資産の増加により法人税負担が軽減され、利益が押し上げられる一因となりました。こうした一時的要因を差し引いても、同社の業績は堅調にみえます。

※IR BANKより作成

なお、海外事業においては人件費高騰の影響もあり、売上高は横ばい傾向にあります。一方で、国内展開が好調に推移しており、全体の業績をけん引しています。

※2025年3月期 決算説明会資料より


今後の見通し

中期経営計画「GENKI VISION 2030」(2024年度〜2027年度)によれば、2030年までに連結売上高1,000億円、営業利益100億円の達成を目指しています。

国内ではインバウンド需要の取り込みを強化し、海外では米国市場への本格参入を計画しています。

※中期経営計画資料より


ファンダメンタル(2025年6月4日時点・楽天証券より)

  • PER:13.67倍
  • PBR:3.97倍
  • 自己資本比率:約49%
  • 配当利回り:1.82%

指標面では割安感が大きいとは言えませんが、他の回転寿司チェーンと比較すると、PERなどの水準は相対的に見て割安にもみえます。

※バフェット・コードより筆者作成


株主優待について

100株以上を保有している株主に対し、年2回、2,000円分以上の食事券が贈呈されます。長期保有時にはさらに優待内容がグレードアップします。


株価推移と今後の注目点

直近の好決算を受けて株価は上昇基調にあり、今後は過去最高値の更新に挑戦する展開が期待されます。

※Yahoo!ファイナンスより

ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

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