KDDI(9433)~子会社の架空取引で決算延期も、業績堅調な通信大手の投資妙味を考察~

バリュー株

はじめに

2026年2月6日、KDDI(9433)は2026年度第3四半期決算短信の開示を延期することを公表しました。この背景としては、連結子会社による不適切取引および架空取引が判明したことが明らかになっています。

一方で、業績自体は堅調に推移していることから、今回の影響で株価が下落した際の投資妙味を考察しました。

事業内容

KDDIグループは、「パーソナル事業」と「ビジネス事業」の2つのセグメントを中心に事業を展開しています。

パーソナル事業では、日本国内において従来の通信サービスを中核とし、個人向けの多様な付加価値サービスを提供しています。

一方、ビジネス事業では、日本国内および海外の幅広い法人顧客を対象に、スマートフォンなどのデバイス提供に加え、ネットワーク、クラウド、DX関連サービスなど多様なソリューションを展開しています。

出典: KDDI


業績状況

売上・利益水準は近年も堅調に推移しています。
一方でEPSについては、FY2022〜FY2024頃までは横ばい傾向が続いていましたが、直近では再び伸長傾向に転じています。


IRbankを基に作成

今後の見通し

同社は「通信+AI基盤」を軸としたAIデジタルベルト構想を掲げ、国内外の需要取り込みを進めています。
ただし、現時点では具体的な数値目標や利益成長の道筋が必ずしも明確ではないため、中長期的な成長予測には一定の不確実性があると感じました。


ファンダメンタル(2026年2月10日 楽天証券より)

・予想PER:13.25倍
・PBR:2.00倍
・BPS:1,304.65円
・予想配当利回り:3.10%
・自己資本比率:30.4%

2026年2月時点における日経平均PERがおよそ20倍であることを踏まえると、PER13倍台は相対的に割安な水準といえます。
過去のトレンドを見ても、配当利回りが3.5%を超える局面は限定的であり、成長が継続する前提であれば、この水準を一つの目安として意識することも検討したいところです。

また、配当金については毎年増配を継続しており、株主還元姿勢は信頼できると考えています。

IRbankを基に作成


株主優待について

100株以上を1年以上保有することで、2,000円相当の株主優待品を受け取ることができます。
さらに5年以上保有した場合には、3,000円相当の優待品が贈呈されます。

優待内容は、Pontaポイント、ローソン・成城石井の商品詰め合わせセット、寄付などから選択することができます。

株価推移と今後の注目点

今回の不祥事の影響もあり、株価は一時的に約10%程度の下落が見られていますが、
トランプ関税を巡る市場の不透明感から2,300円付近まで下落する局面もありました。

現時点では、個人的にはもう少し様子を見ながら、押し目水準を慎重に見極めていきたいと考えています。

出典:Yahoofinance

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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