On(オン)が銀座に巨大旗艦店を開設へ

株式

はじめに

前回も取り上げたスイス発のスポーツウェアブランド企業、ON Holding(ティッカー:ONON)について、気になる記事がありました。

ON Holding(ONON)〜世界で伸びるプレミアムスニーカー銘柄〜 | やまけいの株日記

2024年6月16日付の fashionsnap.com の記事によると、スイスのスポーツウェアブランド「オン(On)」が、新たな旗艦店「オン フラッグシップストア 銀座(On Flagship Store Tokyo Ginza)」をオープンする予定とのことです。

出典:fashionsnap.com

ランニングやアウトドア製品だけではなく、ライフスタイル、テニス、キッズ向けの製品など、オンが展開している全てのカテゴリーを揃える。

同店は、2024年にフランス・パリにオープンした「オン フラッグシップストア パリ シャンゼリゼ(On Flagship Store Paris Champs-Élysées)」に次ぎ、オンの直営店では世界2番目の規模となる。

銀座という、ラグジュアリーブランドが数多く軒を連ねるエリアに出店することから、国内市場だけでなく、訪日外国人(インバウンド)需要も積極的に取り込む戦略だと感じました。

出典: ON公式サイト

2025年6月時点において、「フラッグシップストア」の名称が付されたオンの旗艦店は、世界に6店舗程度存在しています。

欧州や北米では多くの出店実績がありますが、アジア圏ではの旗艦店は東京のみであることから、アジア圏内からのインバウンド需要の期待されます。

参考: 2025年6月時点の旗艦店

  • 東京
  • パリ
  • ロンドン
  • ミラノ
  • ニューヨーク
  • シカゴ

今期、前年比28%の増収を計画しており、グローバルでの展開を一層加速させています。


日常でのOnの存在感

余談ですが、最近は通勤時やオフィスでもOnのスニーカーを履いている方をよく見かけるようになりました。社会人がスラックスに合わせているほか、高校生が通学用に取り入れている姿も見られ、その汎用性の高さが際立っているように思います。

洗練されたデザインと快適な履き心地により、スポーツ用途に限らず、カジュアルな私服スタイルやオフィスカジュアルにも適応できるスニーカーとして注目されていると感じます。

ナイキ、アディダス、アシックスと比較しても、Onは独自の世界観を持ったブランドであると感じます。

唯一、ニューバランスは少し立ち位置的には近いのかもしれませんが、Nロゴがやや目立ちますし洗練されたイメージというよりかはオーセンティックな印象を持つため、オフィスカジュアルとしてはラフな印象が否めません。

また、男性人気が先行していたOnですが、最近では女性の着用者も徐々に増えてきた印象があります。

懸念点

2025年6月21日現在、Chat GPTにて競合との時価総額を比較してみました。

アディダスの1/2~1/3程度という水準は、は割と妥当なレベルにもみえます。ここから時価総額がアディダスを上回るイメージは、私には少し創造しにくい印象です。

ブランド名ティッカー(市場)本社所在地時価総額(概算)備考
NikeNKE(NYSE)米国約2,200億ドル世界最大のスポーツブランド
AdidasADS.DE(Xetra)ドイツ約430億ユーロ(約464億ドル)欧州最大。サッカー分野に強み
PumaPUM.DE(Xetra)ドイツ約70億ユーロ(約76億ドル)ファッション性も高い独系ブランド
Under ArmourUAA / UA(NYSE)米国約27億ドル業績はやや低迷傾向
SkechersSKX(NYSE)米国約78億ドル快適性重視で中高年層に人気
ColumbiaCOLM(NASDAQ)米国約33億ドルアウトドア特化
VF CorporationVFC(NYSE)米国約45億ドルノースフェイス・Vansなどを傘下
On HoldingONON(NYSE)スイス約172億ドル急成長中のランニングブランド
Asics7936.T(東証)日本約5,800億円(約37億ドル)ランニング・スポーツシューズに強み
Descente8114.T(東証)日本約1,600億円(約10億ドル)アジア展開も進める日本ブランド

引き続き、決算やIRなどの動向に注目していきます。

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございました。

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